２０２０年からはマスクが生活の一部になりました。残念ながらこの生活は暫く続きそうです。
１．マスクの効果
マスクの有無によって、ウィルスに感染している人(感染者)が感染していない人(非感染者)に
どのくらいの確率で感染させるかを調べた実験(シミュレーション)が複数あります。
- 非感染者だけがマスクをしている場合に感染を防げるのは約２割
- 反対に感染者だけがマスクをしている場合は約６割が防げる
- 両者ともマスクをしている場合は約７割が防げる
約７割というのはPCR検査の信頼度と同じなので覚えやすいですね。
結論として、感染者にマスクをしてもらうのが一番効果があるのがわかります。
例年猛威をふるっていたインフルエンザが2020年には激減しているのもマスクの効果と考えて良さそうです。
２．宿主に対する影響
ある種の細菌は宿主(脚注-1)に影響して増殖に有利な行動を取らせることが知られています。
ウィルスでも同様のことがあるだろうことは容易に想像できます。
Ａ-ウィルス・・・マスクを外す行動を取らせる。
Ｚ-ウィルス・・・マスクを外す行動を取らせない。
の２種類のウィルスを仮定した場合に、Ａ-ウィルスがより増殖しやすいのは当然です。
感染者は隙さえあればマスクを外そうと狙っていると想定して
感染者にマスクを外すための言い訳を使わせないことが重要です。
３．ワクチンについて
ワクチンを打てばもう大丈夫みたいな印象を与えられていますが、それは間違いです。感染率は０％にはなりません。
ワクチンの効果は抗体を増やすことです。ここで重要なことは「量」と「確率」です。
抗体がウィルスよりも多ければ押さえ込めますが、抗体よりウィルスが多いと押さえ込めません。
つまり大量のウィルスの曝露(脚注-2)を受けた場合は感染を防げません。
また抗体には目も足も無いので、ウィルスに出会うかどうかは偶然です。運悪く、抗体に出会わないウィルスがあれば感染します。
(2021.05.15追記)
ワクチンを2回接種したにも拘らず武漢コロナウィルスに感染したという例が複数報告されています。
ワクチンというものの基本的性質から明らかなことですが、単なる理論ではなく実際に起きることであると確認できました。
ワクチンを接種したからといって気を緩めることなく、厳しい現実に立ち向かっていくことが大切です。
不運にも感染された方が早く快方に向かわれることを祈ります。
４．治療薬について
単独のウィルスには抗体が有効です。しかし集団を作ったウィルスの場合、外殻のウィルスには有効ですが、内側のウィルスには無効でしょう。
次のウィルス攻撃用にチャイナ(中国共産党)がそのようなウィルスの研究をしていたとしても意外ではありません。
私が2020年7月5日に発言しているようにワクチンと並んで重要なのが治療薬です。
インフルエンザに感染してもパニックにならないのは、治療薬(複数)があるためです。
武漢コロナウィルスに対しても有効な治療薬を早急に開発されることを望みます。
５．おしゃべりとマスクの種類について
電車の中で長々とおしゃべりしている人たちを見かけることがあります。
日本人は礼儀正しい人が多いので、怒鳴り散らしたりはしませんが、おしゃべり好きな人は結構います。
電車の中ですから小さな声ではありません。それなりの大きな声です。
ところで、おしゃべりのメカニズムは咳をするのと同じです。
肺から送り出された空気が喉を通って口や鼻から外部に出てきます。その過程で巻き込んだウィルスも出てきます。
飲み会・食事会などでは咳をする人がいなくても感染が起きていることから明らかです。
マスクをしていても100%ブロックできるわけではなく、一部分は通り抜けてきます。
実際、高性能の不織布でも捕集効率は99%とかで、100%ではありません。
動けば顔との間に隙間ができますから更に効率は落ちます。ここでは約9割と考えておきましょう。
布(ガーゼ)はもっと低く(約2割)、ウレタンは殆どブロックしない(約0割)、という実験結果があります。(脚注-3)
マスクをしていたとしても おしゃべりをしている人たちがウィルスに感染していないことを祈るしかありません。
ウィルス感染を防ぐための正しい行動をとれないのは科学的な知識の不足が原因です。
ワクチンを接種したから感染しないとか、マスクをしているから感染 しない・させない とかは、みんな間違いです。
まともな専門家(脚注-4)による正しい科学知識を身につけましょう。
マスクの形にはなっていませんが、高性能の不織布と同等の性能を持つ フィルターシートという製品があります。
ウレタンマスクは単体ではなくフィルターシートを併用すると良いでしょう。
布マスクにはフィルターシートを入れるポケットがついた製品もありますのでおすすめです。
勿論 私は マスクもフィルターシートも信頼の日本製を使います。mic(みっく)は使いません。
見た目は変わりがないけれど使ってみると違いがわかります。顔によくフィットしますし耳も痛くなりません。
(2022.03.27追記)
武漢コロナウィルスのオミクロン変移型による感染流行は、2月でピークアウトという観測もありましたが、微減に留まったようです。
3回目ワクチンの接種率が低い(2月頭は数％〜2月末でやっと20%)(脚注-5)のが理由の一つかもしれません。
3月になってやっと下がってきたようですが、今回も尾身委員会(脚注-6)では増える理由も減る理由もわからないんでしょうね。
昔から言われているように、政治は結果がすべて ですから何を言ったかではなく、何をやったかが重要です。(脚注-7)
ウィルスの毒性に関しては初期型に比較して、重症化率はかなり低くなったようです。
それもあって色々な方々がワクチン接種とマスクの着用について色々発言されています。
色々な意見は貴重ですし、頷ける部分もあります。
ただ、私は思います。
健康弱者が 「私の
筋の通ったことであり、否定されたり非難されたりする